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2018.12.25

ものづくりの
想いと仕事の
考え方

INTERVIEW

VOL.02

株式会社 輝一 / 代表取締役社長

佐々木 哲さん

「電話一本でどこでも参上」が社名の由来。熱意と仲間を大切にする職人チーム

本コーナー2人目にインタビューさせていただいたのは、主に畳の張替えやリフォーム事業を行なっている「輝一」代表取締役の佐々木哲さんです。仕事をする際に大切にしていることや「輝一」さんならではのチームの結束力などをたくさんお伺いすることができました。

会社の構成はどのようになっていますか?


佐々木さん

現在所属する人数は10人と少しくらいです。みんな普段は別々に働いていますが、仕事が入ると現場にわっと集まって、わっと散っていきます。一応社員なので一人親方ではないのですが、その分結束力は強いです。リフォームするにあたって必要な技能を持った職人が一通り揃っているので、1つのチームとして仕事をしています。

また、基本的に直感で面白そうだなと思った人に声をかけているので、うちには面白い人がたくさんいます。会社の飲み会でも、職人同士が仕事の話をしながら熱くなりすぎて大げんかになったことがあります(笑)。

それだけ仕事に熱くなれる人が多いということですね。お仕事の内容を具体的にお聞かせください。


佐々木さん

主に畳の張替えをしていて、リフォーム事業も行なっています。例としては、先日100坪ほどある銀座7丁目の外堀通りに面したギャラリーのリフォームを行いました。黒っぽくて重厚な感じに仕上げて、3mの天井いっぱいに大きな自動ドアを取り付けたのですが気に入っていただけたようで嬉しかったですね。

あとは今度長野県白馬村にある1つ100坪の旅館を2棟、リフォームすることになりました。そちらはちょっとコンセプトが変わっているようなので仕事するのが楽しみです。

リフォーム事業はギャラリーや旅館など、大型案件を取り扱うことが多いですか?


佐々木さん

そのようなことはありません。今のはたまたま例に挙げただけで、基本的には畳の張り替えが多いですし、それ以外にも頼まれた仕事はなんでもやります。細かいものだと表札の張り替えや物干しの交換などもやっていますよ。

仕事に対してどんなこだわりがありますか。


佐々木さん

外部と共同で作業すると段取りの共有などに手間がかかってしまうので、うちでは全部一括でやらせていただきたいとお願いしています。

例えばライトを取り付けたいとなった場合、電気屋さんは壁に穴を開ける必要がありそれを大工が隠しているのですが、その手順も一式うちでやることで仲間同士で「ここに穴開けてもいいですか」「いいよ開けて」とすぐに意思疎通ができます。この方法のほうが、良い出来上がりになる上、チームとして成り立つので全員が気持ちよく仕事できるんです。

普段は畳の張替えが多いということですが、畳の工場を会社でお持ちなんですか?


佐々木さん

自社では持っていませんが、20年来の仲でタッグを組んでいる工場が3社ほどあります。この工場1社につきだいたい1日100枚くらい作ってくれるので、かなり頼りにしています。

住宅のリフォームだと和室の需要もかなりありますか。


佐々木さん

いえ、今の段階で需要があるのは断然洋間ですね。それなので今、私たちは畳の存在意義が大事だなと考えています。畳を編む人も日本中で減ってきているし、なにより畳の需要そのものがかなり落ちてきています。それを食い止めるにはやっぱり設計の段階で「畳って大事だよ」ってお伝えして、設計者の方に畳を発想してもらわないといけないと思っています。設計者の提案に畳の発想がないと、どうしても購入者の方が思いつくことって少ないので。

たしかに最近は若い家庭のお家などを見ると和室は少ないかもしれません。


佐々木さん

そうですね。だから私たちは普通の畳とは異なる畳も開発し始めています。例えば居酒屋に敷く畳は、少し柔らかめなものを作っています。ちょっとした工夫を施すことで同じ畳でも足触りが良く優しい感じがするので、ずっと座っていられるような感覚になれます。特許のようなものは課題もあって今は取っていないのですが、現在はこのようにただの畳じゃない、開発のようなこともしています。

お仕事の依頼はどのように来るのですか?


佐々木さん

基本的に電話で入ってきます。携帯電話ほど早く繋がれるものってないので、どこにいても仕事を受けられるようにしています。電話一本でどこでも参上するのが売りなので、直行直帰もOKです。「輝一」の会社名の由来もそこからきていて、電話一本=TEL 1で「輝一」になっています。

あとは会社の売り込みも欠かさずしています。何かの機会で「最近技術力上がりました」というようなアピールをすることで「ちょっとやらせてみようかな」と思ってもらえるように努力しています。そこで成功することができれば、番手が上がっていくので。

最後になりますが、仕事におけるポリシーがあればお聞きしてもよろしいでしょうか


佐々木さん

先ほども言いましたが、基本的に頼まれた仕事は断らず、なんでも引き受けるようにしています。仕事を断ったり追加料金が必要だと伝えてしまうと、お客様に煩わしい思いをさせてしまうので今後も選んでいただけないと思っていて、その意味もあってなるべくお客様の要望は断らないようにしています。

あとは「リフォーム後のお部屋に職人が先に入らない」ということです。リフォームや畳の張り替え後、綺麗になったお部屋の第一歩はお客様に入ってもらうことを大切にしているので、職人は完成後のお部屋に立ち入らないようにということを徹底するようにしています。

本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。


編集後記

今回お話していただいた「輝一」さんでは、1人1人が普段は別の場所で働きつつも集まると1つのチームとして協力する結束力の強さを教えていただきました。また話の節々から佐々木さんや「輝一」さんに所属する職人さんの仕事に対する熱い思いを感じ取ることができました。


株式会社 輝一

https://www.ukeoi-ichiba.com/companies/329/show
http://tel-1.jp/

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