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2019.02.07

ものづくりの
想いと仕事の
考え方

INTERVIEW

VOL.03

株式会社 住快リフォーム/代表取締役社長

大空 正之さん

お客様の満足のため、できることはなんでもするプロ集団

本コーナー3人目にインタビューさせていただいたのは、戸建てやマンションの内装を中心に手がける「住快(スカイ)リフォーム」代表取締役社長の大空正之さんです。社長の仕事に対する熱意や将来に向けた展望など様々なことをお伺いすることができました。

もともとは職人さんで4年前に独立されたとお聞きしました。営業兼監督になられたのはなぜですか?

大空さん

高校を出てからすぐ大工に弟子入りしたのですが、怪我をしてしまって長期での仕事ができなくなりました。リハビリもしてまた同じ親方のところに戻ったのですがやっぱりうまいこと怪我が治らなくて、それなら営業や監督など違う道で建築に携わることができたらと思い、リフォーム業者の営業兼監督という形になりました。

仕事に対するこだわりや、大事にしていることはありますか?

大空さん

ずっとブレずに決めていることが一つあって、基本的に仕事は断らないということです。 場所であったり内容であったり、依頼が来たものに関しては、僕が直接行けなくても人にお願いして代わりに行ってもらうなどしています。 時々無理難題もありますが、それでも断らず受けて来たから今引き合いしていただけてるのかなっていう思いもあるので。

全くやったことのない仕事も断らずに「初めてなので半額でやらせてください」とお願いすることもあります。その時は周りの職人さんに連絡して方法を教えてもらって、現場でやり方を身につけています。時間はかかりますが、お客さんに満足していただき自分の技術も磨くことができるとやってよかったなと思います。

現場で覚えて技術を磨くところに職人さんのすごさを感じます。

大空さん

そうですね。それでいうと私も職人なので、仕事には一切妥協したくないという思いもあります。職人とって仕事が完璧であるのは絶対条件だと思うんです。だから無理難題の仕事や依頼が来ても、絶対妥協はしません。それで今結構金銭的に厳しいところがあるんですけどね。(笑)

なんでもやってくれるというのは心強いですね。その中で一番得意にしていることはなんですか?

大空さん

やはり内装です。マンションも戸建ても内装を一番多く手がけています。畳からフローリングなど、今ある和室を洋室に変えて欲しいという内容が一番多いかもしれません。

内装工事での強みを教えてください。

大空さん

技術のことでいうと、元ある和室がどうやって作られたのか、昔ながらの工事方法を知っているのが強みだと思います。最近は内装工事も簡単にできるようになっているので、昔ながらの大工の工事とはやり方が全く変わっています。今の若手の職人は手で刻んで梁や柱を加工するというのはできない人が多いのですが、僕が弟子入りしたところは古い方法から学ぶところだったので、部屋がどんな作りになっているのか理解して、どこをどう変えるといいのかがわかります。

古いお宅ですと今ある一般的な家屋と構造が違うこともありますよね。

大空さん

もちろんそうです。そういった場合にどんなリフォームが必要か、古い技術を知っていると見てすぐにわかります。このように家屋の構造を理解し丁寧な作業をすることで、建物の見えない部分を綺麗にすることができます。お客さんから見ると違いに気づかないかもしれませんが、職人は見えないところほど綺麗にするものなので、そういった細かな部分にまで気を配れるというのが強みとしてありますね。

実際にSNSでお仕事の内容を拝見したのですが、センスの良さを感じました。

大空さん

ありがとうございます。でも私は自分ではセンスがいいとは思っていません(笑)。というのも、色を決める時なども必ずお客さん自身に決めてもらうようにしているんです。提案は私の方からもさせていただきますが、決定はしません。

それは施主さんのことを考えた上で?

大空さん

そうですね。やはりお客様の住む家なので、お客様に決めてもらった方が最終的な満足度が高いので。「なんでもいいよ」っておっしゃる方はたくさんいますが、そのまま僕が決めたことは一度もありません。必ずしつこく「いや、決めてください!」とお願いしています。「自分で決めてよかった」と思っていただきたいんです。

今までで難しかった案件はありますか?

大空さん

はい。うちの場合は着工前にいつ発注していつ工事するのかなど大体全て決めて、工程も、誰がいつ現場に入るのかも細かくみんなと打ち合わせしてから工事を行います。でも工事を進めている途中で「やっぱりこの色に変えて欲しい」「部屋を大きくして欲しい」と言われることがあり、そのときは計画も予算も変わるので困ってしまいます。

それ以来現場が大きくなれば大きくなるほど中間で必ずお客様を呼んで、何度も確認するようにしています。お客様の納得いくようにしたいので、本当に工期が伸びてでもお客様を呼んで、今後の予定をお伝えした上で確認をとっています。その方がトラブルの防止にもつながりますしお客様にも満足してもらえるかなと思っています。

それも一つのサービスですね。

大空さん

若い作業員にも「時間はかかってもいいから良いものを作ろう」と教えています。この考え方は常々言っていることで、これをわかってくれる人との方が結果的に長く一緒に仕事ができているような気がします。無理難題があっても「やりましょう」「なんとかしましょう」と言ってくれると、たとえ外注さんでも同じチームのような雰囲気で仕事をすることができます。

では最後に、会社を今後どうしていきたいという展望はありますか?

大空さん

基本的に今お話ししたような考えは、今後も変えずに持ち続けていたいと思っています。「仕事は基本断らない」とか、「時間をかけてでもお客さんの要望を叶えるいいものをつくる」とか。そういうポリシーをわかってくれる社員を増やして、もっと多くのことをできるようになりたいと考えています。

例えば今僕たちの規模で一から新築を仕事としてやってくれって言われても、多分まだ難しいと思うんです。手配もできなければ図面を引くこともできないので。でもそれをできる人たちを集めて、今あるうちの考えのもとで仕事を広げることができたら、もっと楽しいことができるんじゃないかと思っています。

扱えるものも増えてきそうですね。

大空さん

そうですね。それでいうと建築・建設っていうものでうちで出来ないものはないという状態になるのが最終目標です。もともとその思いがあって独立したので。例えばビルを立てたり事務所を作ったり、今まで取り扱ったことのない案件もどんどん引き受けられるようになりたいです。最近は店舗もやりたいと言っていたらちょうど店舗の業者さんから引き合いがあったりしたので、来た仕事は断らないという考え方にイコールするかもしれないですけど、本当になんでもやりたいです。

本日はお忙しい中貴重なお話をありがとうございました。


編集後記

今回は「住快リフォーム」代表取締役社長の大空さんからお話を伺いました。「依頼された仕事は基本的に断らない」「お客様に満足してもらうことが一番」という考えに基づき、チーム一丸となって仕事に取り組んでいるというお話を聞き、一人一人の熱意の強さを感じました。さらにまだまだ新たな技術を身につけ、いずれは建設において出来ないものはないと言えるようになりたいという向上心に職人さんならではの魂を感じました。

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